【第9回 大阪府臨床麻酔科医会 Award 会長賞 奨励賞 報告】
令和6年9月21日の第43回 総会・秋季学術講演会に於いて、下記の通り第9回大阪府臨床麻酔科医会Award会長賞・奨励賞受賞者を表彰いたしました。
【会長賞】
東邦大学医療センター大森病院
麻酔科
臨床教授 石川慎一先生
論文:
外傷性頚部症候群と脳脊髄液漏出症 診療の実際
石川 慎一
臨床整形外科 58(11) : 1325-1340, 2023
【奨励賞】
大阪医科薬科大学 麻酔科学教室 助教准 鳥井理那先生
論文:
鎮静下の椎間関節ブロックが有効であった若年性腰痛の 1例
鳥井 理那, 間嶋 望, 中尾 謙太, 南 敏明
日本ペインクリニック学会誌 31(1) 1-4, 2024
関西医科大学附属病院 麻酔科 痛みセンター 嘱託医員 中村恵梨子先生
論文:
仰臥位での腸骨筋膜下前方アプローチを用いた超音波ガイド下 L4 神経根
パルス高周波法の 1例
中村恵梨子, 旭爪章統, 中村里依子, 緒方洪輔, 上林卓彦, 中本達夫
日本ペインクリニック学会誌 31(8) 184-188, 2024
大阪大学大学院医学研究系研究科
生体統御医学講座 麻酔集中治療医学教室 医員 長田多賀子先生
論文:
下肢痛のない慢性軸性腰痛にスプリングガイドカテーテルによる経皮的硬膜
外腔癒着剥離術が著効した 1例
長田多賀子, 弓場智雄, 高橋亜矢子, 博多紗綾, 松田陽一
日本ペインクリニック学会誌 30(11) 261-265, 2023
第9回 大阪府臨床麻酔科医会Award
会長賞・奨励賞募集のご案内
大阪府臨床麻酔科医会Awardの発足について
大阪府臨床麻酔科医会は、地域医療を含む一般診療の充実、発展を目指しています。
この度、一般診療での経験・研究成果を広く会員に周知することを目的とし、Awardを発足することに
致しました。この賞を通じて、医療全般に広くアピールする研究が生まれることを期待いたします。
第9回大阪府臨床麻酔科医会のAward公募を下記要領により実施しますのでお知らせ致します。
要項をご確認の上、ご応募くださいますようお願い申し上げます。
公募要領
1.対象領域
ペインクリニック診療に関する臨床的研究、および症例検討・報告研究等
(ただし症例検討・報告研究は会長賞の対象ではない)
2.対象者
(1) 一般診療に意欲的に取り組んでいる医療関係者、主たる研究者は大阪府臨床麻酔科医会
(以下「本会」とする)会員とする。ただし、顧問、理事の推薦があれば会員でなくてもよい。
(2) 単独・協同研究何れでも可とするが、協同研究の場合には、主たる研究者を明示すること。
(3) 受賞後3年を経過した研究者については、再度候補者として応募 (推薦) することができる。
3.対象論文
公募年度を含める過去3年間に印刷公表されたもの並びに公表されるもの
(アクセプトされているものは応募可能)
4.Award受賞件数および副賞
会長賞は1件 副賞は5万円 奨励賞は数件程度 副賞は3万円
5.応募書類
所定の申請書に必要事項を記入した原本及びコピー6部、論文別冊6部、他薦の場合は推薦用紙
(申請書の用紙(コピー可)は、本医会ホームページからダウンロードするか医会事務局宛に請求すること)
6.応募期間
2024年5月1日(水)~2024年6月30日(日)必着
7.選考方法
本会の理事会において選考し、総会で承認・決定する。
8.採否の通知
2024年7月末頃に応募者宛に通知すると共に、会長賞は2024年9月21日(土)に
開催される第43回大阪府臨床麻酔科医会総会にて発表する。奨励賞は表彰のみとする。
9.表彰状の交付
2024年9月21日(土)第43回大阪府臨床麻酔科医会総会の席上にて執り行う。
10.応募書類送付先・お問合せ先
〒567-0810 大阪府茨木市宮元町1-11 医療法人百進会ももたろう痛みのクリニック 内
大阪府臨床麻酔科医会Award選考委員会 宛
TEL:072-627-8369 FAX:072-646-6899
E-mail : o.masui1983@gmail.com
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令和5年9月16日の第42回 総会・秋季学術講演会に於いて、下記の通り
第8回大阪府臨床麻酔科医会Award奨励賞受賞者を表彰いたしました。
【奨励賞】
大阪医科薬科大学 麻酔科学教室 講師 間嶋 望 先生
論文:
翼口蓋神経節ブロックが急性期治療に有用であった片頭痛の一例
間嶋 望, 宮﨑 信一郎, 成尾 英和, 中尾 謙太, 南 敏明
ペインクリニック43(5):533-537,2022.
抄録:
片頭痛の急性期治療は頭痛発症初期のトリプタン製剤内服が有効であるが、効果が不十分の際、疼痛コントロールに難渋する場合がある。今回、カルシトニン遺伝子関連ペプチド ( calcitonin gene-related peptide: CGRP )に対するモノクローナル抗体による予防療法で頭痛発作を軽減し、薬物療法で疼痛コントロールが不良であった発作急性期の症状緩和に翼口蓋神経節ブロックが有用であった一例を経験したので報告する。症例は42歳女性、片頭痛の発作頻度が1カ月に10日程度で、日常生活に制限を認め、ガルカネズマブの皮下注射を開始した。ガルカネズマブ注射開始後も、嘔吐を伴う片頭痛発作を認めた。アセトアミノフェン1800㎎/日、スマトリプタン屯用でも疼痛が強い場合は、症状軽減目的で翼口蓋神経節ブロックを併用した。翼口蓋神経節ブロックを施行した際は、頭痛発作の経過中におけるスマトリプタン50㎎/回の内服回数は1日1~2回程度に軽快し、頭痛の持続時間や悪心、嘔吐などの随伴症状も軽減した。翼口蓋神経節ブロックは各種鎮痛剤やトリプタン製剤が無効である片頭痛の急性期治療法における補助的な治療法として有用である可能性が考えられた。
第8回 大阪府臨床麻酔科医会Award
会長賞・奨励賞募集のご案内
大阪府臨床麻酔科医会Awardの発足について
大阪府臨床麻酔科医会は、地域医療を含む一般診療の充実、発展を目指しています。
この度、一般診療での経験・研究成果を広く会員に周知することを目的とし、Awardを発足することに
致しました。この賞を通じて、医療全般に広くアピールする研究が生まれることを期待いたします。
第8回大阪府臨床麻酔科医会のAward公募を下記要領により実施しますのでお知らせ致します。
要項をご確認の上、ご応募くださいますようお願い申し上げます。
公募要領
1.対象領域
ペインクリニック診療に関する臨床的研究、および症例検討・報告研究等
(ただし症例検討・報告研究は会長賞の対象ではない)
2.対象者
(1) 一般診療に意欲的に取り組んでいる医療関係者、主たる研究者は大阪府臨床麻酔科医会
(以下「本会」とする)会員とする。ただし、顧問、理事の推薦があれば会員でなくてもよい。
(2) 単独・協同研究何れでも可とするが、協同研究の場合には、主たる研究者を明示すること。
(3) 受賞後3年を経過した研究者については、再度候補者として応募 (推薦) することができる。
3.対象論文
公募年度を含める過去3年間に印刷公表されたもの並びに公表されるもの
(アクセプトされているものは応募可能)
4.Award受賞件数および副賞
会長賞は1件 副賞は5万円 奨励賞は数件程度 副賞は3万円
5.応募書類
所定の申請書に必要事項を記入した原本及びコピー6部、論文別冊6部、他薦の場合は推薦用紙
(申請書の用紙(コピー可)は、本医会ホームページからダウンロードするか医会事務局宛に請求すること)
6.応募期間
2023年5月1日(月)~2023年6月30日(金)必着
7.選考方法
本会の理事会において選考し、総会で承認・決定する。
8.採否の通知
2023年7月末頃に応募者宛に通知すると共に、会長賞は2023年9月16日(土)に
開催される第42回大阪府臨床麻酔科医会総会にて発表する。奨励賞は表彰のみとする。
9.表彰状の交付
2023年9月16日(土)第42回大阪府臨床麻酔科医会総会の席上にて執り行う。
10.応募書類送付先・お問合せ先
〒567-0810 大阪府茨木市宮元町1-11 医療法人百進会ももたろう痛みのクリニック 内
大阪府臨床麻酔科医会Award選考委員会 宛
TEL:072-627-8369 FAX:072-646-6899
E-mail : o.masui1983@gmail.com
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第7回 大阪府臨床麻酔科医会Award
会長賞・奨励賞募集のご案内
大阪府臨床麻酔科医会Awardの発足について
大阪府臨床麻酔科医会は、地域医療を含む一般診療の充実、発展を目指しています。
この度、一般診療での経験・研究成果を広く会員に周知することを目的とし、Awardを発足することに
致しました。この賞を通じて、医療全般に広くアピールする研究が生まれることを期待いたします。
第7回大阪府臨床麻酔科医会のAward公募を下記要領により実施しますのでお知らせ致します。
要項をご確認の上、ご応募くださいますようお願い申し上げます。また、先を見通しづらい状況につき、
引き続きご自愛ください。一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
公募要領
1.対象領域
ペインクリニック診療に関する臨床的研究、および症例検討・報告研究等
(ただし症例検討・報告研究は会長賞の対象ではない)
2.対象者
(1) 一般診療に意欲的に取り組んでいる医療関係者、主たる研究者は大阪府臨床麻酔科医会
(以下「本会」とする)会員とする。ただし、顧問、理事の推薦があれば会員でなくてもよい。
(2) 単独・協同研究何れでも可とするが、協同研究の場合には、主たる研究者を明示すること。
(3) 受賞後3年を経過した研究者については、再度候補者として応募 (推薦) することができる。
3.対象論文
公募年度を含める過去3年間に印刷公表されたもの並びに公表されるもの
(アクセプトされているものは応募可能)
4.Award受賞件数および副賞
会長賞は1件 副賞は5万円 奨励賞は数件程度 副賞は3万円
5.応募書類
所定の申請書に必要事項を記入した原本及びコピー6部、論文別冊6部、他薦の場合は推薦用紙
(申請書の用紙(コピー可)は、本医会ホームページからダウンロードするか医会事務局宛に請求すること)
6.応募期間
2022年5月2日(月)~2022年6月30日(木)必着
7.選考方法
本会の理事会において選考し、総会で承認・決定する。
8.採否の通知
2022年7月末頃に応募者宛に通知すると共に、会長賞は2022年9月17日(土)に
開催される第41回大阪府臨床麻酔科医会総会にて発表する。奨励賞は表彰のみとする。
9.表彰状の交付
2022年9月17日(土)第41回大阪府臨床麻酔科医会総会の席上にて執り行う。
10.応募書類送付先・お問合せ先
〒566-0034 大阪府摂津市香露園8-1 はせクリニック内
大阪府臨床麻酔科医会Award選考委員会 宛
TEL:072-657-7700 FAX:072-657-0808
E-mail : o.masui1983@gmail.com
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大阪府臨床麻酔科医会Award賞授賞式、会長賞の発表は
緊急事態宣言下のため、中止となりました。
【会長賞】
大阪大学大学院医学研究科 生体統御医学講座
麻酔・集中治療医学教室 助教 植松 弘進 先生
論文 :
A double-blind, placebo-controlled study of ultrasound-guided pulsed radiofrequency treatment of the saphenous nerve for refractory osteoarthritis-associated knee pain
Hironobu Uematu, Saya Hakata, Daijiro kabata, Ayumi Shintani, Daiki Kawazoe,
Kiyonori Mizuno, Yuji Fujino, Yoichi Matsuda
Pain Physicain 24(6): 761-769, 2021
抄録:
変形性膝関節症患者を対象に、超音波ガイド下伏在神経パルス高周波法 (PRF)に関する二重盲検プラセボ対照比較試験を行い、その有効性を検証した。膝関節内側前面に、3ヶ月以上続く、保存的治療に抵抗性で、中等度以上の痛みを有する膝OA患者を対象とし、PRF群とプラセボ群に無作為に割り付けた。PRF群には42℃以下で計8分間超音波ガイド下伏在神経PRFを施行し、プラセボ群にはシャム刺激 (3Hz 0.5Vの単刺激)を計8分間行なった。主要評価項目としてVASを、副次評価項目として膝関節可動域、Time Up and Go test、膝外傷と変形性膝関節症評価点数 (KOOS) を用いた。各項目を介入前と1、4、12週間後に測定し、群間比較を行なった。最終的に70名の患者が解析対象となった (PRF群37名、プラセボ群33名)。多変量線形回帰分析の結果、12週間後のVASについて2群間に有意差があった (p<0.05)。その他に有意差がある項目はなかった。また、知覚異常や筋力低下などの合併症は認められなかった。超音波ガイド下伏在神経PRFは膝OAにおける難治性膝痛を12週間軽減し、安全性も高いことが示された。
【奨励賞】
大阪医科薬科大学 麻酔科学教室 助教 佐野 博昭 先生
論文 :
Ehlers-Danlos 症候群患者に発症した脳脊髄液漏出症に硬膜外自家血注入療法が有効であった1症例
佐野博昭, 三井寛明, 南 敏明
ペインクリニック 41(8) : 1059-1062, 2020
抄録:
Ehlers-Danlos症候群(EDS)は遺伝性疾患で全身の結合組織の脆弱性を呈する。一方、脳脊髄液漏出症は脳脊髄液が漏出することで、起立性の頭痛や頚部痛の他、様々な症状を呈する。本症例は35歳の男性で、高校時代から繰り返す脱臼や皮下血種を自覚し、33歳でEDSと診断された。X-1年9月に無菌性髄膜炎を発症、診断のため髄液採取を施行された後より立位時の頭痛と後頚部痛を自覚した。保存的療法で一時改善したものの症状は遷延し、X年12月より立位時の頭痛、後頚部痛が増悪したため当科紹介となった.脳槽シンチグラフィ,CTミエログラフィにて,Th1/2,L4/5に髄液漏出像を認めた。2カ所それぞれに硬膜外自己血注入療法を施行したところ、症状の著名な改善を認め、その後も再発を認めなかった。本症例は首を頻回に鳴らす習慣があり、Th1/2での髄液漏出はその習慣が原因でEDSの脆弱な硬膜が損傷して髄液漏出を起こしたと考えられた。一方、L4/5での髄液漏出については、自然発症か、髄液採取時のものか、当院での検査時のものかは不明であった。
【奨励賞】
大阪市立大学大学院医学研究科 麻酔科学講座 講師 山崎 広之 先生
論文 :
Effects of polymorphisms in the serotonin transporter promoter-linked polymorphic region on postthoracotomy pain severity
Aya Kimura, Hiroyuki Yamasaki, Haruka Ishii, Hisako Yoshida, Motoko Shimizu, Takashi Mori
Journal of Pain Research 14:1389-1397, 2021
抄録:
痛みや鎮痛における個人差に遺伝的要因が関係する。本研究では、肺癌手術を受ける患者を対象として、術後急性痛から開胸術後症候群への移行とセロトニントランスポーター遺伝子プロモーター領域 (5-HTTLPR) の多型性 (SS型と非SS型) の関連性を前向き観察研究により検討した。各患者の遺伝子検査を行い、術後1日目から12か月目までの痛みスコア (NRS) を聴取し、混合効果モデルにより関連性を解析した。術直後から12か月目までの各時点でのNRS値および経時的なNRSの改善傾向についてSS型と非SS型に有意差は認められなかった。一方サブグループ解析では、硬膜外麻酔を併用しなかった場合SS型は非SS型に比べてNRSの経時的な改善が得られにくい傾向にあった。本研究から5-HTTLPR多型単独では開胸術後疼痛症候群発症の予測因子とはならないが、硬膜外麻酔の有無と遺伝子多型がNRSの経時変化に関与し、遺伝子型と麻酔方法が相乗効果として慢性痛への移行に影響している可能性が示唆された。
応募者 なし
第5回 大阪府臨床麻酔科医会Award
会長賞・奨励賞募集のご案内
大阪府臨床麻酔科医会Awardの発足について
大阪府臨床麻酔科医会は、地域医療を含む一般診療の充実、発展を目指しています。
この度、一般診療での経験・研究成果を広く会員に周知することを目的とし、Awardを発足することに
致しました。この賞を通じて、医療全般に広くアピールする研究が生まれることを期待いたします。
第4回大阪府臨床麻酔科医会のAward公募を下記要領により実施しますのでお知らせ致します。
要項をご確認の上、ご応募くださいますようお願い申し上げます。
公募要領
1.対象領域
ペインクリニック診療に関する臨床的研究、および症例検討・報告研究等
(ただし症例検討・報告研究は会長賞の対象ではない)
2.対象者
(1) 一般診療に意欲的に取り組んでいる医療関係者、主たる研究者は大阪府臨床麻酔科医会
(以下「本会」とする)会員とする。ただし、顧問、理事の推薦があれば会員でなくてもよい。
(2) 単独・協同研究何れでも可とするが、協同研究の場合には、主たる研究者を明示すること。
(3) 受賞後3年を経過した研究者については、再度候補者として応募 (推薦) することができる。
3.対象論文
公募年度を含める過去3年間に印刷公表されたもの並びに公表されるもの
(アクセプトされているものは応募可能)
4.Award受賞件数および副賞
会長賞は1件 副賞は5万円 奨励賞は数件程度 副賞は3万円
5.応募書類
所定の申請書に必要事項を記入した原本及びコピー6部、論文別冊6部、他薦の場合は推薦用紙
(申請書の用紙(コピー可)は、本医会ホームページからダウンロードするか医会事務局宛に請求すること)
6.応募期間
2020年5月1日(金)~2020年6月20日(火)必着
7.選考方法
本会の理事会において選考し、総会で承認・決定する。
8.採否の通知
2020年7月末頃に応募者宛に通知すると共に、会長賞は2020年9月19日(土)に
開催される第39回大阪府臨床麻酔科医会総会にて発表する。奨励賞は表彰のみとする。
9.表彰状の交付
2020年9月19日(土)第39回大阪府臨床麻酔科医会総会の席上にて執り行う。
10.応募書類送付先・お問合せ先
〒547-0034 大阪市平野区背戸口1丁目12-10 松田クリニック
大阪府臨床麻酔科医会Award選考委員会 宛
TEL:06-6708-7061 FAX:06-6708-7062
Mail : o.masui1983@gmail.com